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加賀山茂のページ

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1.自己紹介

私は,名古屋大学および明治学院大学の名誉教授です。専攻は,民法,消費者法,AIと法です。

現在私は,一般社団法人 法と経営学会の会長をしており,『法と経営研究』という雑誌の責任編集者を務めております。

私は,九州の大分県の日出町に住んでいますが,岡山県にある順正学園に設置された,AI活用研究所の副所長として,順正学園が経営する吉備国際大学のDX化を推進するとともに,高梁市のDX化に協力を行っております。

詳しいことは,私の独立のホームページに記載しておりますので,ご参照いただけると幸いです。また,そこでは,研究・教育・生活日誌も毎日更新しておりますので,興味がある方はご覧ください。

2.SDGs(持続的開発目標):今後10年間の活動目標

現在の社会・経済の状態は,地球の資源を1.69倍も使っているという状態ですので,このまま,何もしないと,地球の全資源を使い果たしてしまうという悲惨な状態に陥ってしまいます。

そこで,国連は,持続的な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)を立てて,2030年までに,この計画を実践するように各国に呼び掛けています。

SDGsが掲げる17の目標(ゴール)は,左の図の通りです。

3.国連で採択されたSDGsとは何か

(1) SDGsの趣旨

国連の加盟国(193か国)すべてが合意し,2030年までの今後10年間の全世界の到達目標と認めたSDGs(持続的な開発目標)ですが,そのゴールは17もあって,理解が困難に見えます。

しかし,私たちがよく知っている近江商人の職業倫理として名高い「三方よし(売り手・買い手・世間よし)」に一つを付け加えて,「四方よし(売り手・買い手・世間・未来よし)」を実現するものだと考えると理解が容易となります(蟹江憲史『SDGs(持続可能な開発目標)』中公新書 (2020/8/20)129-130頁)。

(2) 将来世代のことを思いやる

そこで,私たちの職業倫理に「未来よし」を付け加え,1970年の社会のように,地球一個分の社会・経済活動に抑えようというのが,SDGs(持続的な開発目標)のねらいです(蟹江憲史『SDGs(持続可能な開発目標)』中公新書 (2020/8/20)117-120頁)。

要するに,SDGsの主眼は,目先の利益に目を奪われて,次世代の未来を台無しにすることがないように未来のことを考えて行動しましょうということです。なぜなら,現在の人類の社会・経済活動による消費や環境負荷は,地球1.69個分に達しており,このままでは,人類が地球を食いつぶし,持続不可能な社会となってしまうからです(アメリカは,地球4.97個分の資源消費を行っており,日本も,地球2.76個分の資源消費をおこなっています(南博=稲場雅紀『SDGs-危機の時代の羅針盤』岩波新書(2020/11/20)120頁))。

つまり,SDGs(持続的な開発目標)における「持続可能な開発」とは,「将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく,現在のニーズを満たすような開発」のことです。

(3) SDGsの17のゴールの構造

したがって,SDGs(持続的な開発目標)の趣旨をもう少し具体的に記述すると,「SDGsは,地球の限界を超えない範囲に収まるよう,貧困を終わらせ,誰もが尊厳があり平等に機会が得られるような人生を送ることができるよう,政府,企業および市民社会に対して,全世界的な行動を要請」するもののだといえます。

SDGsの目標(ゴール)は,17項目あります。たくさんありすぎて,なかなか覚えきれません。そこで,これを5つのPという頭文字(People(人間), Prosperity(繁栄), Planet(地球), Peace(平和), Partnership(パートナーシップ))を使って,整理すると,分かりやすくなります。

4.地方創生への具体的な取組み

SDGs(持続的な開発目標)の特色は,全世界に共通の発展目標を示した点にあります。そのような壮大な目標とともに,SDGsは,「一人も取り残されない」というスローガンを掲げているところに特色があります。

(1) 社会的弱者への思いやり

従来の発展目標は,全体の水準を引き上げるとか,トップを目指すとか,とかく,全体に目を奪われ,弱者や底辺にいる人々を無視しがちでした。しかし,SDGsの第1ゴールが,「貧困をなくそう」(あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる),第2ゴールが,「飢餓をゼロに」(飢餓を終わらせ,食料安定保障および栄養改善を実現し,持続可能な農業を促進する),第3ゴールが,「すべての人に健康と福祉を」(あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し,福祉を促進する),第4ゴールが「質の高い教育をみんなに」(すべての人に包摂的かつ公平な質の高い教育を確保し,生涯学習の機会を促進する),第5ゴールが,「ジェンダー平等を実現しよう」(ジェンダーの平等を達成し,すべての女性および女の子の能力強化を行う)というように,「一人も取り残されない」ように,すべての弱者の尊厳を取り戻すことに重点が置かれています。

(2) 市民がSDGsの視点から,地方創生のために協力できること

SDGsの17のゴールは,ガバナンスに関わるゴール(10. 格差の是正,16.平和と公平の実現,17.パートナーシップ)を除くと,右のように,3つの大項目(経済,社会,環境)に分類することができます。

市民の一人ひとりが,SDGsの17のゴールを参考にして,市域社会にどのような貢献ができるのかを話し合い,できるところから実現していくことが必要だとおもいます。

私たちが,現状に甘んじて,行動を起こさなければ,次世代を担う若い人々は,想像を絶する凄惨な世界の中で生きていかざるを得なくなってしまうからです。

参考文献

(1) SDGs(持続的開発目標)

  • 落合陽一『2030年の世界地図帳-あたらしい経済とSDGs,未来への展望-』SBクリエイティブ(2019/11/22)
  • 蟹江憲史『SDGs(持続可能な開発目標)』中公新書 (2020/8/20)
  • 南博=稲場雅紀『SDGs-危機の時代の羅針盤』岩波新書(2020/11/20)

(2) 人間の尊厳

  • ドナ・ヒックス(ノ・ジェス (監修), ワークス叔悦 (訳))『Dignityディグニティ 』幻冬舎
  • 大川繁子『92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て』実務教育出版 (2019/9/11)

(3) 子どもの食事・子ども食堂の献立

  • 幕内秀夫『子どもをじょうぶにする食事は,時間も手間もかからない』ブックマン社(2019/10/10)

(4) イエナプラン教育

  • リヒテルズ直子(監修・出演)『明日の学校に向かって-オランダ・イエナプラン教育に学ぶ-』グローバル教育情報センター(2015)
  • リヒテルズ直子『今こそ日本の学校に!イエナプラン実践ガイドブック』教育開発研究所(2019/9/1)
  • リヒテルズ直子『手のひらの5円玉-私がイエナプランと出会うまで-』ほんの木(2020/10/21)

(5) AI教育

  • 新井紀子『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』東洋経済新聞社(2018/2/15)
  • 新井紀子『AIに負けない子どもを育てる』東洋経済新報社(2019/9/19)
  • 波頭亮『AIとBIはいかに人間を変えるのか』幻冬舎(2018/2/28)
  • 渡辺信一『AIに負けない「教育」』大修館(2018/8/1)

(6) オンライン教育

  • 石戸奈々子編『日本のオンライン教育最前線-アフターコロナの学びを考える』明石書店(2020/10/1)

(7) 限界費用ゼロ社会の実現をめざして

  • ジェレミー・リフキン(柴田裕之訳)『限界費用ゼロ社会-<モノのインターネット>と共有型経済の台頭-』NHK出版 (2015/10/27)
  • ジェレミー・リフキン(柴田裕之=伊藤陽子訳)『スマート・ジャパンへの提言-日本は限界費用ゼロ社会へ備えよ-』NHK出版(2018/4/25)

(8) 新しい経済理論(現代貨幣理論)

  • L・ランダル・レイ(中野 剛志=松尾 匡・解説, 島倉 原=鈴木 正徳・訳)『MMT現代貨幣理論入門』東洋経済新報社 (2019/8/30)

(番外編)動画の埋め込み方の練習

(1) 作成したビデオのHPへの埋込みの方法

これからの教育にとって,文章や挿画による教材だけでなく,動画による教材が必要であることは,若い世代の読書離れ,これに代わるものとしてのYouTubeやニコニコ動画へのアクセス数の多さからもうかがい知ることができます。

特に,コロナ禍においては,対面授業に代わって,オンライン教育が一挙に普及し,そこでの教材は,紙媒体を抜け出して,動画教材が優位を占めていることを理解することができます。

これからの教育においては,教師は,単に紙媒体の文章や挿画を使った教材を作成する能力を有しているだけでは不十分であり,動画を駆使した教材を作成する能力を有することが不可欠となっているように思われます。

そこで,オンライン教材を作成する上で,必要な技術としてのビデオ作製の方法は,後に集中的に解説することにして,まずは,作成したビデオ作品をHPなどを使って公開する方法について考えてみたいと思います。

庭に遊びに来たイタチ(2020年6月)

以下に掲載するビデオは,わが家の庭に訪れたイタチを私がデジカメで撮影したビデオをこのHPに張り付けたものです。突然の野生動物の訪問に驚き,慌ててデジカメを望遠にして撮影したのですが,手元がぶれていて,非常に見苦しい作品です。ぶれている個所だけをカットするのが望ましいのですが,それは,後回しにして,ともかく,ビデオ作品をこのHPに張り付けてみました。

張り付け方は,いろいろあるようですが,直接貼り付けようとすると,このHPで許容されている容量を超えているという警告が出て,直接の貼り付けはできませんでした。そこで,ビデオ作品をいったんYou tube に投稿して,それを利用することにしました。このようにすると,容量の大きいビデオ作品もHPに張り付けることができます。

次に,撮影したビデオが,手振れの少ないものであれば,長さを短くするだけで大した編集は必要がありません。

大分県日出町の珍しい積雪(2015年正月)

左の動画は,5年前に,実家に帰った際に,私の書斎から珍しく雪が降った様子を撮影したものです。

手振れが少ないものなら,長いビデオファイルであっても,主要分だけにカットしただけでも,何とかなるという実例です。

ほとんど意味のないビデオ作品で恐縮ですが,見せようとする部分だけを要領よくとるという意識を捨てて,ともかく,ぶれを少なくすることだけに集中して撮影すれば,余計な部分は,簡単にカットできるので,ビデオ撮影が楽になります。

(2) ビデオ編集の最も簡単な方法

従来は,ビデオ編集は,高度な技術が要請される上に,とてつもなく時間のかかる辛い作業でした。この辛い作業をとても楽にしてくれるソフトが登場しました。それが,LoiLo スクリーンです。

1ヶ月間,無料で試しに使ってみることが出る上に,購入代金も約1万円と手ごろなので,試用期間が終わったら,購入しようと考えています。(続く)